試験対策はその試験が終わった瞬間が一番重要な情報で溢れてる説
この間の日曜日が司法書士試験だったそう。受かっちゃったら苦労がスコーンと抜けちゃうのであんまり覚えてないのですが、大変だったように思います。受験した人お疲れ様でした。
さて、受かった人も落ちちゃった人もいるでしょうけれども、司法書士試験の合格率は3%くらいとのことなので多分落ちちゃった人のも多いと思います。
来年再度受けようと考えている人でも、来年が初めての人でも実は今は一番大事です。
私の司法書士試験で培った受験対策ですけれども試験一般に応用できると思うのでよろしければ司法書士試験に関係ない方でもどうぞご覧ください。
・受かるための勉強をすることが大事
試験をうけるんだから受かることが一番大事。
合格した同期に、六法だけを読んで合格したという人もいたけれど、リフティングの練習だけを続けてサッカー日本代表になったみたいな話で、不可能ではなくても現実的ではない。(4、5年六法読んでたって言ってたし)
一握りの人は別にして、わかりやす合格いへの道を進んだほうが普通は合格に近い。
私が思う合格の方法で重要なのはしっかりと「答え合わせをすること」だと思う。自分の答えではなく、「教材」の。
・教材の採点をする
試験が終わって翌年に受ける場合には答え合わせが重要。その答えは予備校から発表された回答とか自分自身の回答ではなく、今持っている教材から答えを探すという作業。
最新の出題だからすでに出版されているものに答えは載っていないだろう。というのは間違い。
出題側は問題を「勉強してる人は適度に解けて勉強していない人は解けないようにする」必要がある。なので解けない問題出しちゃったら出題者が怒られる事になる。
そのため、すでに出版された教材で合格点に達せられるような想定で問題は作られている。
そういう想定で作られた問題でも教材を作るほうがトンチンカンであればどうしようもなくて、そこで重要なのが「教材の採点」。
試験が終わると、来年の試験に向けて教材がリニューアルされので今回の問題はどれくらいの価値があったのかわからなくなる。
わからなくなる前に落ちた原因が自分にあるのか教材にあるのか切り分ける必要がある。
一問一問、一つ一つの選択肢を見て「その教材を持って試験を受けてたっぷり時間があったなら解けていたか」どうかを確認する。
厳密に採点するのが重要で、「ここを応用すれば解けるはず」っていうような教材製作者の言い訳は完全無視でそのものズバリで出題されているかどうかを確認する。
やってみれば分かるけれど結構そのまんま出題されていることが多い。
それで、手元の教材を全部完璧に出来ていたのであれば何点取れていたか?ということを計測、比較する。だいたいみんな六法と過去問も持ってるから、そこも確認。自分の手持ち教材すべてで確認するのが大事。
同じ受験用テキストで合格点に達するとしても完璧にやってギリギリ合格点のもの、余裕が生まれるくらい点が取れるもの、同じギリギリ合格点でも300ページのものと600ページのものもある。
すべてひっくるめて一年を、人生をその教材に懸ける、あなたの運命を託せるものを選ぶ必要がある。
その信頼、全力をかけられるものと半信半疑のものでは合格率は絶対に違う。
・自分のときはどうだったか
自分が司法書士試験を受験した時も一年目は落ちた。初めに受講した予備校のテキストを採点したら、どうやっても合格点に達しないクソクソアンドクソであった。
基礎講座なのに出題予想に力を入れていて偏った構成で当たればデカイけど外れたら爆死的な状況。講師は六法買わなくていいって言ってたし、いろいろすごい。
お金も時間も使ってしまったのを後悔したので受講前にテキストの採点ができていれば…と、思うことしきりであった。
と、実は落ちる前にこのテキストのクソっぷりに勘付いており、市販のテキストも併用していた。その一番売れていると思われる市販のテキストは合格点ピッタリくらい取れていた。
ちなみに「知識確認用」みたいな要点確認本でもおおかた取れていて、条文と過去問を合わせたら合格ラインに達してそうなレベルであった。
・確認を活かす
確認をして、実際に受験した人は自分があっていたところ、間違っていたところと照らし合わせると効果的。
載っていたところはどのくらい取れていたのか?載っていないのに取れていたところはどのくらいか?根拠が有って正解しているのか、当てずっぽうか?載っていないけれど正解すべきであった所は?
これをキッチリ確認すると「なんでダメだったのか」ということがちゃんと分かる。ツライけれどツライ所が分かる。ツラミに向き合え。
落ちた人の反省を聞くと「勉強時間がなかった」とか「知らない判例が出たのでムリ」ということを聞くが、それは反省ではなく言い訳である。
試験直後は意外な出題に印象が引っ張られてるけれど確認するとそうじゃないところで勝負が決まってるということが分かる。
それを認めるのがすっごくツライんだけれどそれを認めると、次回で受かる「根拠」が出来る。
テキストでやった所は取れていて、基本的な条文を落としていたのであれば、ペースはそのままで合間に条文を読む。
テキストだけで受かっていたはずなのに落としているのならば、テキストをまわす回数を増やす、覚えやすい理由付けをする、などなど。それが反省で、対策。
・合格する戦略を考える
上記をもとにして合格するための方法を考える。
教材の情報不足で落ちちゃった人はもちろんだけれど、今まで教材の採点をしていなかった人も一考の価値がある。
使える時間、落ちた原因、自分の向き不向きなどを考慮する必要がある。
ギリギリ合格するくらいの情報量の教材を使って、勉強した範囲は絶対に間違わずに合格するのか。その他のもので補強するか。
出題可能性がある所を網羅した教材をたっぷりと時間を使って、ある程度のミスを許容するか。
知識っていうのはただ積み重ねるものではなく、増やそうとすると範囲が円のように広がるようにつながっているものなので、ちょっと範囲を広げるとびっくりするくらい面積(必要勉強量)が増える。
なので落ちた理由、原因を追求せずに「知らない問題が出たから勉強範囲を広げなきゃ」と、躍起になってる人はすぐ落ちる。
全部の出題可能性を網羅しようとしたら、合格ラインよりも必要な情報が2倍以上に増える。体感的なものだけれどマジで。
実際に「出題範囲を網羅しています!」っていうテキストは前述の市販のテキストの2倍以上のページ数があった。鈍器みたいだった。読む凶器。
司法書士試験には勉強し過ぎると落ちるというジンクスがあるけど、面積の広がり方を認識せずに手を広げるやつは落ちる。っていうのが正解。
っていうのを踏まえて、私は前述のちょうど合格点くらいっていうテキストから内容を全く変えず、条文を読みまくった。
読みまくったし、読んで音声を録音してiPhoneで自分の声を再生しまくってた。それを司法書士の合格者に言うとキモッ!!って言われたし、実際キモいと思うし、聞いたらすぐに眠くなっちゃってたから意味があったのか分かんないけど、そういう対策をしていた。
っていうのとプラスして全範囲網羅してるよ!っていう予備校の講座を取った。
勉強、復習するのは前から持ってるテキストのみ。上の図のギリギリ合格ラインだけを勉強して、「全範囲網羅してるよ講座」では白い範囲が重なればテキストに書き写して、それ以上の範囲になったら聞くだけ聞いて復習は無し。
ギリギリ合格ラインだけは絶対に死守して、ふんわり聞き流しでプラスαを狙う。という作戦。
で、何が上手いこといったのかはわからないけれどなんか上手いこと受かりました。よかったですね、よかったです。ありがとうございます。
と、適当にだらだら書きましたけれども、本当に一番受かる方法は「自分は絶対に受かる」って完璧に信じることです。マジで。
と、適当にだらだら書きましたけれども、本当に一番受かる方法は「自分は絶対に受かる」って完璧に信じることです。マジで。