人に好かれるには自分を好きにならなきゃ。とかいう極悪の大嘘

公開日: 1:29 考えたこと 社会

・善意で使われる危険な嘘



学生時代、モテたいモテたいと言っていたら「人に好かれたいと思うなら、まずは自分を好きにならなくっちゃ!」というようなことを何度も何度も言われた。

誰が言い出したか知らないけれど、どこかで聞いたことがある言葉で、受け売りの言葉じゃなくて自分の言葉で話せよ。と思うんだけど、これ、この一般的に言われるようなこの言葉が嘘。

しかも状況を悪化させる嘘。

一見もっともらしいのがこの話の怖ろしい所で、自信を持ってる人っていうのは魅力的で人に好かれやすい。この部分は本当。

でもこっからが真逆で、自分を好きになろうとしたら、まず誰かに好きになってもらわなきゃならない。そもそも好きでないものを根拠なく好きになんてなれやしない。

あと、根拠なく自分好きな人なんて他の人は好きにならねぇよ。

人は人に認められて、好かれて自分を好きになる。そしてそれが自信となり、自信を持っていると更に好かれて、自信に…

というサイクルで回っていくのに、ミスリードして自分好きから始めさせようとしているのでよくわからないドツボにハマる。

好かれたいのに好かれない状態で自分を好きになれって、嫌いなもの見つめ続けさせるようなもので嫌いっぷりに磨きがかかるだけだろう。

これ、おそらく正解は「人に好かれたいなら人を好きになれ」だと思う。



・好かれるには好きになるのが一番手っ取り早い



人って、好意を寄せられたら好意で返す生き物で(下心とか何らかの危険とかが無いかぎり)、好かれようと思ったら好きになるのが一番手っ取り早い。

特定の意中の人と恋仲になる。っていうのはムズカシイかもしれないけれど、クラスメイトでも職場の同僚でもフリーメーソンの同士でもなんでもいい、触れ合う人に好意をもって接していたら好意で返ってくる。

周りの人に好意的に思われてる、好かれてる自分ならば多少は好きになれるのではないだろうか。

別に人じゃなくてもいい。スタートは何かを好きになる事。

何かを好きな人、熱中している人というのは魅力的に見えるし、同じものを好きな人には好感を持つ。また、自身もも好きなモノに没頭できている、近づけている、上達している、という物事に対する自己を好きになる機会が多い。

結局何かを、自分を好きになる、計るものさしというのは外にあって、人と違う信念を持っている人も世間のものさしを使って、「違う」という方向に向かっている。

人はやっぱり人と接することで何かを、自分を理解していくんだから、いきなり「自分を好きにならなきゃ」という内面に向いた言葉は見当外れだと思う。

と、この言葉をかけられて10年ぐらいずっとモヤモヤし続けていたので書いてみた次第です。どうだ、おっさんらしからぬ青臭い文章だろう。

と、いうことで俺、モテたいんですけどどうしたら良いですかね。



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